
日本電産(NIDEC)の問題が続いています。2026年3月期の有価証券報告書についてPwCジャパン監査法人が監査意見を「不表明」としました。つまり、記載内容が正しいことを保証できませんということです。決算内容が信用できないとなると、企業価値評価も難しくなってしまいます。
1973年創業から率いた永守さんは日本を代表する経営者の一人。「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」という永守語録。学歴にとらわれない、能力重視の人事評価制度。また、決算説明会で多くの経営陣が、IRの指導を受けたであろう、型にはまった受け答えをするわけですが、日本電産の説明会はまさに永守劇場。「これだからアナリストは何も分かってなくて困るんですわ~」との軽口が今も耳に残っています。

いつから日本電産の迷走が始まったのか?私は、社長交代が頻繁になった2015年からではないかと考えています。永守社長が後継者選びと称して、元シャープの片山さんや、元カルソニックカンセイ>日産の吉本さん、元日産の関さんと2-3年で経営幹部が交代していきます。
片山さんは代表取締役副会長どまりでしたが、吉本さんは永守さんに続き2人目の社長就任。永守さんも、「とうとう見つけた」という趣旨の発言をしていたと記憶しています。しかし、永守さんのお眼鏡にはかなわなかったようで、コロコロと交代が続いてしまう。永守プレッシャーが続いたことが、不正会計の温床になってしまったのではないでしょうか?
会社経営は巨大タンカーのようなもので、今行った施策の結果が出るのは4-5年後でしょう。それまでは、良くも悪くも前代社長の経営判断の影響が残り続けるのです。代表取締役の人数がやたらと多い会社(普通は2名まで)、社長が2-3年で交代する会社は要注意だと思っています。










