会員制スキー場

週末に、Devil’s Glenというスキー場に行ってきた。トロントから北に車で1.5時間のこのスキー場、なんと会員制だそうだ。ゴルフ場の会員権と同じく、会員か、会員の紹介を受けた人でないと利用できない。聞いた話では、会員制スキー場は、世界でもトロント北部にしか存在しないとか。スキー場によって会費はピンキリだが、入会金100万円+年会費100万円はくだらないそうだ。会員が何人いるのか分からないが、リフト5本+素敵なメインロッジのあるスキー場を会員だけで維持できるというのは、どういうことなのだろう。1000家族として、10億円の運営費と考えれば良いだろうか?

多民族都市トロントだが、スキー場は白人中心。特に会員制スキー場となると、さらに白人比率が高い。そして、Devil’s Glenはみなさんスキーが上手いこと。ほぼ全員スキーで、ボーゲンしている人が全くいない。。。パラレルはもちろん、ほぼ全員カービングできます、というような不思議な場所だった。4時以降はapre skiとロッジでお酒と社交を楽しむ。欧米のスキー文化とはこういうことなんだなと体感したが、日本のように温泉があればなおよい。

 

大都市の中のスキー場

トロント都市圏人口は600万人です。東京や大阪など日本の大都市と比べるとだいぶ見劣りしますが、大都市と言って差し支えないと思います。

そんな大都市の中に、なんとスキー場があります。Earl Bales Parkという大きな公園の一部となっている、North York Ski Centreです。リフト1本にコースが3本。高低差も少なく可愛いスキー場ですが、車があれば自宅から10分でスキー場です。

北の大都市ならではの醍醐味。カナダの冬は長く厳しいという評判ですが、長くて厳しい冬ながないとできないこともあります。冬になると街中に突然出現するスケート場もお薦めです。

 

学校ストライキ

2019年8月からオンタリオ州と教師労働組合が労働契約に合意できないでいるそうです。これまで何度か1日ストライキが行われてきましたが、今週からはなんと週2日のストライキ。。。子供は喜んでいたりもしますが、共働き家庭の多いトロントですから、子供の世話にてんてこ舞いでしょう。しかも、トロントでは自立していない子供を自宅に留守番させることができません。明確な年齢規定はないようですが、12歳くらいまではダメでしょう。日本の感覚で留守番させていると、保護者の責任を果たしていないとみなされてしまうそうです。学校のありがたみを感じる2日間になりそうです。

日本では、教師のストライキによって学校が休校になるとは、考えにくいと思います。しかし、オンタリオ州知事が2018年に変わったことで、実生活に目に見える大きな変化が起きています。日本では、誰が区長、知事、首相になっても、教育現場に大きな変化が起きた記憶がありません。教育の継続性という意味では好ましいことですが、政治と実生活の関係性を感じにくい面もあります。財政縮減を公約に掲げる知事を選ぶとこうなるよ、ということで、実に分かりやすいです。そして、ストライキになることで実生活に影響があり、そうなってようやく有権者も政治に関心を持てるのだと感じました。

トロント生活:ハロウィーン

10月31日、ハロウィーンがありました。

ハロウィーンの起源は、古代ケルト人の祭りと考えられているようです。夏から冬への境目を、生の世界から死の世界への境目と捉えていたと聞くと、現代人には大げさに聞こえるかもしれませんが、一昔前は、厳しい冬を生き延びることができるか、死活問題だったのです。食料は足りるのか?燃料は足りるのか?冬を迎えるために、不安で仕方なかったと思います。緯度が高いカナダにいると、その実感を持てます。日本では秋の味覚を楽しむ10月ですが、こちらは日が短くなる一方。既に朝8時くらいまで暗いですし、気温も氷点下近くまで下がっています。まさに、10月は夏の終わり。冬の始まりです。(昨日、11月1日の朝には初雪がちらついていました)

ハローウィンの準備として、まずはかぼちゃ。先週末にくり抜きました。29日には小学校で夜に大掛かりなハローウィーンパーティー。31日も小学校に仮装して登校し、朝会兼パーティーがあったそうです。先生方も張り切って仮装してます。校長先生は、大きな孔雀の被り物をしていたそうで、リーダーが率先してやるという姿勢は素晴らしいなと思います。そんな姿勢を見ているからか、子供達も校長先生の名前をよく口にしています。私は日本で小学生をしていました。担任の先生の名前は覚えていますが、校長先生の名前は一人も覚えていませんし、特に印象もありません。

ハローウィン本番の31日夜はあいにくの雨模様。我々は5時半ごろから繰り出し、前の通りを往復して6時半には終了。かぼちゃが出ているか、ポーチのあかりがついていれば、ノックしてOKというルールだそうです。25軒ほど回って、50個くらいお菓子をゲットしていました。うちにも次々と子供がノックしてきてくれて、待つ側も楽しいもの。誰だろう?どんな仮装だろう?見知らぬ他人が家に来ることは普段ないわけですから、非日常を体験できます。そして、来るのは近所の子。現代のハロウィーンとは、地域親交のための行事なんだな、と感じました。