長期業績レポート
メモ
今回から商社を取り上げます。給与水準や就職人気度が高く、実際に勤務している友人も多いです。何かと耳にすることが多い日本を代表する企業群なので、長期業績レポート作りが楽しみです。
日経平均には7社の商社が採用されています。7社を合計すると、時価総額で約14.5兆円、連結従業員数約50万人を擁しています。
私の中では、商社を投資会社として理解しています。株式保有だけではなく自分たちで事業を運営することもあるので、プライベートエクイティ―に近いでしょうか。
事業が多岐にわたるため、投資家の立場で企業の本質価値を見極めることが難しいです。経営陣が果たして自社のことをどこまで理解しているのだろうかと思うときがあります。
伊藤忠を例にとると、2016年3月期に開示されている子会社や関連会社は900社以上ありました。
2010年より社長を務める岡藤さんは、繊維畑の出身です。つまり、繊維セグメントの100社については予備知識を持っていると想像できます。
しかし、残りの800社についてはどの程度理解しているのでしょうか?6つの主要セグメントがある中、岡藤さんに土地勘が乏しいと想像される、金属事業とエネルギー事業への投資バランスをどのように判断するのでしょうか?
商社の事業ポートフォリオは分散投資されているから安心だと言えば聞こえが良いですが、私は経営資源を集中させて特定の事業領域で突出している企業の方がよく理解できると感じます。
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Happy Investing!!
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