大都市の中のスキー場

トロント都市圏人口は600万人です。東京や大阪など日本の大都市と比べるとだいぶ見劣りしますが、大都市と言って差し支えないと思います。

そんな大都市の中に、なんとスキー場があります。Earl Bales Parkという大きな公園の一部となっている、North York Ski Centreです。リフト1本にコースが3本。高低差も少なく可愛いスキー場ですが、車があれば自宅から10分でスキー場です。

北の大都市ならではの醍醐味。カナダの冬は長く厳しいという評判ですが、長くて厳しい冬ながないとできないこともあります。冬になると街中に突然出現するスケート場もお薦めです。

 

学校ストライキ

2019年8月からオンタリオ州と教師労働組合が労働契約に合意できないでいるそうです。これまで何度か1日ストライキが行われてきましたが、今週からはなんと週2日のストライキ。。。子供は喜んでいたりもしますが、共働き家庭の多いトロントですから、子供の世話にてんてこ舞いでしょう。しかも、トロントでは自立していない子供を自宅に留守番させることができません。明確な年齢規定はないようですが、12歳くらいまではダメでしょう。日本の感覚で留守番させていると、保護者の責任を果たしていないとみなされてしまうそうです。学校のありがたみを感じる2日間になりそうです。

日本では、教師のストライキによって学校が休校になるとは、考えにくいと思います。しかし、オンタリオ州知事が2018年に変わったことで、実生活に目に見える大きな変化が起きています。日本では、誰が区長、知事、首相になっても、教育現場に大きな変化が起きた記憶がありません。教育の継続性という意味では好ましいことですが、政治と実生活の関係性を感じにくい面もあります。財政縮減を公約に掲げる知事を選ぶとこうなるよ、ということで、実に分かりやすいです。そして、ストライキになることで実生活に影響があり、そうなってようやく有権者も政治に関心を持てるのだと感じました。

書評:The Three Rules (by Michael Raynor & Mumtaz Ahmed, 2013)

The Tree Rules: How Exceptional Companies Think

著者について

二人ともデロイトのコンサルティング部門の方です。

内容について

同じ事業領域にある企業を比べると、ずば抜けた企業、良い企業、普通の企業があることが分かる。長期的なROAやROEの推移、長期的な株主リターンを比べてみれば、その差は一目瞭然だ。もちろんずば抜けた企業を長期保有したいわけだが、どうすれば見分けることができるのか?持続的な競争優位性を発揮する企業には、3つの共通点があるというのが本書の主張。

1、Better before cheaper 価格を下げる前に、付加価値を上げることに集中しているか?

2、Revenue before cost 売上を上げることに集中しているか?ROAを上げるためには、売上を上げるか、費用を下げるか、資産を下げるか、の3つの選択肢しかない。ずば抜けた企業は多くの場合、売上を上げることによって、高いROAを維持している。さらに、売上を増やすためには、価格を上げるか、量を上げるかという選択肢になるが、多くの場合、価格を上げることによって増収を達成している。値上げできるということは、つまり#1の付加価値が高いと認められている証拠に他ならない。

3、There are no other rules 3つのルールと言っておきながら、最初の2つ以外にはありません!という話。

まとめ

長期的に繁栄する企業は、価格決定力があることが多いという話。価格決定力を付けるために、付加価値を高める不断の努力を行っているかどうか。そんなことは当たり前だけど、当たり前なことを当たり前に続けることが、どれほど難しいことか。。。