日経新聞社長100人アンケートに見る市場心理

たった一つの情報に基づいて投資をするとしたら

OaktreeのHoward Marksさんについて、これまでも紹介してきました。

Howard Marksさんは、もしたった一つの情報に基づいて投資するとしたら、「市場心理を知りたい」と述べています。

資産価格は、資産が生み出すキャッシュフローなどの本質価値と、市場心理によって決まります。

本質価値は短期的には大きく変動しないことが多いので、市場心理が弱気のときに投資できれば、市場心理の回復によって稼げる確率が高まります。

日経新聞に見る、市場心理

3月27日の日経新聞朝刊の一面に、以下の図表がのっていました。

半年後の世界景気見通しを社長100人にアンケート調査したそうです。

注目したいのは、2018年初頭に、半年後に景気悪化すると考えていた経営者がいなかったことです。

半年後のことは、誰にも分りません。

未来が不確実である以上、半年後の景気悪化確率がゼロと予想するいうのは、間違っている可能性が高そうです。

2018年初頭の市場心理は、完全に楽観に振り切っていたんだな、と再確認しました。

Howard Marksさんの言葉を借りれば、社長100人レポートで景気悪化予想がゼロになったときに売り、逆に景気拡大予想がゼロになったときに買うというのは、良い投資戦略になりそうです。

日経新聞に出る身近な調査でも、市場心理は測れるものだと思った次第です。

Happy Investing!!

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