信越化学の金川会長が語る、株式会社の目的とは?

信越化学の金川会長

私は、信越化学の金川会長を、日本、いや世界を代表する経営者の一人と尊敬しています。

以下にプロフィールを添付しました。

金川千尋(かながわ ちひろ)
1926年3月15日生まれ
1950年3月:東京大学法学部卒業
1950年4月:極東物産(現・三井物産)入社
1962年2月:信越化学工業 入社
1975年1月:信越化学工業 取締役
1978年3月:米国シンテック社 社長
1983年8月:信越化学工業 副社長
1990年8月:信越化学工業 社長
2010年6月:信越化学工業 会長

株式会社の目的とは何か?

『危機にこそ、経営者は戦わなければならない!』という著書の69ページに、金川会長の考える、株式会社の目的が書いてありました。

以下、抜粋です。

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間違えてはいけないのは、社会のために大きな貢献をするのは、私企業にとってはあくまでも結果であり、目的ではないということです。「会社経営は社会のため」とか、「従業員のために」というのは、一種の偽善としか思えません。企業はあくまでも営利を目的とした組織です。株主は経営者を信頼して選んでくれたのであり、それに報いるというのは当たりまえのことです。この企業としての原則を忘れて、「従業員のため」「社会のため」などとおかしなことを言っていると、いずれ競争力を失い、企業の価値が下がることになりかねないのです。

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さすが、実績を残してきた経営者のいう事は、シンプルです。

企業の中には、「会社はすべてのステークホルダーのためにある」と、株主を社員や顧客、サプライヤーと同列に並べることがあって、違和感を感じます。

株主の利益を最大化するという目的のために、社員や顧客、サプライヤーを満足させる必要があるということで、決して同列ではないと思います。

私は、金川会長のように、「株式会社は株主のためにある」、と明言できる経営者にこそ、大切な資金を託したいです。

Happy Investing!!

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